きっと、うまくいく

先日twitterでつぶやきましたが
このお籠り生活で、結構映画を観る機会が多いです。

週末には「きっと、うまくいく」というタイトルのインド映画を観ました。
インドの映画業界ってすごいキテるんだー!と
エンタメニュースなんかで見たことはあったのですが
実際に作品を観たのは初めてでした。

2013年に日本でも公開されヒットしていたようなので
ちょっと前ですが
ご覧になった方も多いのではないでしょうか??

私はちょうど留学中でしたね、2013年。

映画ですが

いや~…

結論からいうと

ほんっと、素晴らしかった。感動。

の一言です。

前知識もなく、コメディーなの?面白いのかな?と
何となく見始めたら
胸にささりまくる言葉が沢山。

超ざっくり言うと、
3人の様々な境遇の主人公たちがインドの難関エリート大学に合格して
ルームメイトとなるところから繰り広げられる物語です。

笑って泣いて、ボリウッドならではの踊りも歌もあって楽しいシーンも
いっぱいあるけれど
一番は社会風刺も入っている作品なので
大学といえども
インド社会の大変さやその中で生きていく苦悩が
よく伝わって来ました。

何を人生の「成功」とするかも
個人個人で違って当たり前だけど
その人が生まれた国や置かれている環境に影響される部分も
大きいんですよね。

学歴社会だったり、身分で優遇する社会だったり
一体「社会」ってなんだろう、というところまで
切り込んでいて、実に深い。

「好きな事」を追い続けたら自ずと結果はついてくるという
主人公の1人、ランチョーの言葉に
自身の留学時代を重ね合わせ、うんうん頷いてしまいました。

結果のために物事を追い続けるからうまくいかないんだ。と。

もう、名言ですね。

好きな事じゃないのに、親の期待に応えるためにやっていたり
好きな事じゃないのに、世間体のためにやっていたり
好きな事じゃないのに、カッコつけるためにやっていたり

そうやっていると
主が自分じゃなくなっていくから
どんどん苦しくなっていく。幸せじゃなくなっていく。
自分も周りも。

どことなく、日本の社会もそんな傾向にあるのではないでしょうか。
自分がどこかへ行ってしまって、
何のためにコレをやってるの?と疑問に思っている人は
他国に比べて多いような気がします。

映画を見ていて苦しかったのは、
モノづくりや発明好きな学生がいて
自分の好きな事に没頭して、試行錯誤して
目を輝かせながら研究しているのですが
没頭するあまりに、授業の単位が危うくなってしまうんです。

その時に、人生は「競争だ」哲学の学長に
留年を言い渡され、自分の研究もけなされ
自ら命を絶ってしまうシーンは
辛すぎました。

本当に好きな事に出会えるって幸せなことなのに
周りの大人たちがその芽を摘んでしまう、
なんて残酷なんだろうと思います。

しかも留年ってインドの社会では
かなり絶望的な(親まで巻き込んで)
ことらしいです。

私自身も教える仕事に携わることも多く、
特に小さい子ども達が
「組織」とか「社会」とかに縛られず
自分が熱中できることに目を輝かせ続ける環境を
守っていきたいと思いました。

そして、どちらかというと
私は好きな事以外には時間も労力もかけず
納得いかないことには、秘めたる反骨精神を持つ(秘めてないか…)
ランチョータイプなのですが

思い返してみれば
私の恩師たちも皆ランチョータイプかも知れません(笑。

周りを気にせず、突っ走っているかも。

だからこそ、人の心に刺さる演奏が出来るんですよね。
説得力と愛のある音楽。

物語が進む中で
それぞれの登場人物が変わって、自分の人生を生きていく姿には
本当に勇気づけられました。

そして、前知識もなく、コメディーかな?なんて見始めたのは良いけど
3時間もの超大作だったので
笑って、泣いて、考えての3時間を過ごして
見終わった時にはぐったり。
グーグーお腹が鳴っていました。

今のこの時期だからこそ、日本のこの社会に生きている今だからこそ
ぜひ見て頂きたい作品です!!!

もう観たことがあった方はぜひどう感じたのか
コメントくださいね!
お待ちしてまーす!

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