お囃子にまねぶ。

コロナ禍で中止や延期になったもので
私が残念だな、、と思っていたひとつが地域のお祭りです。

最近はコロナと共存していく社会に移り変わって
徐々に各地のお祭りも復活してきましたね!

昔から、お祭りといえば、かき氷やりんご飴をほおばりながら
お囃子の音に祭りの情緒を感じる子どもでした。(て書くとなんかステキ)

そして、お囃子と言えば、やっぱりに目に入るのは

篠笛!

あのお祭り衣装を着て
舞台で篠笛を吹いている人を見て

粋だね~かっちょいい~!と

ひそかに憧れておりました。

僭越ながら、地元栃木市の魅力発信特使を仰せつかって

自分も小江戸とちぎのお祭りをぜひアピールしたい!

そのためには、まず自分が学びたい!

素敵なご縁が繋がり、

現在
栃木市泉町のお囃子保存会の皆さまに
お世話になっております。

最初驚いたのは、皆さん楽器の担当が決まっているのかなと思いきや
太鼓でも鐘でも笛でも
なんでもオールマイティなこと!

もちろんメインの担当はあるようですが
オールマイティ、かっこいい!

私も見よう見まねで体験させて頂いたのですが

なんせ、「楽譜」というものがなく
ほとんどが「口伝」なのです。

スクスクテンガスク・・・
と文句はあるのですが、

予期せぬところに強拍がきたり
弱拍がきたり

ムズカシイ(; ・`д・´)

篠笛は、
フルートを吹いているので音は出ます。

ただ、どこがドだとかミだとか
そんなことはなく

吹いている方の後ろから覗かせて頂いて
見よう見まねに指を動かして真似て覚える感じです。

よって、本当にムズカシイ・・・・!!

お囃子保存会の皆さん、本当にすごいです!尊敬です。

練習に参加させて頂いて感じるのは

自分の学びの傾向が
自分の頭で考えて、
理解して変換して、
取得していくタイプなんだな、ということ。

おそらくお囃子のような口伝で引き継がれている伝統って

考えるな!感じろ!!
Don’t think! FEEL! by ブルース・リー

て事なんでしょうね。

私は自分自身の中に「フルート」という辞書があるがために
篠笛の指使いで、フルートとは違う音が出ると
脳内大混乱状態です。

多分、目の前に楽譜があれば理解していくのでしょうが
見よう見まねで吹く中、
出てくる音が全部ドレミ・・・で聴こえてしまうことも
グルグル大混乱を引き起こしている気が。

なので、今
どういう風にしたらそれを越えられるか模索中です。

録音したものを聴音して楽譜に書き起こしても
拍子感が違うから、謎の譜面が出来上がる・・・。

本当に、自分に合った方法の学び方を考えねば
いつまでも取得できない!

でも逆に「まねぶ」ということを考えれば
フルートの世界でも
巨匠の間の取り方や音色感、世界感は
肌で感じること。

考えて出来ることではありません。

でもそれって基礎・基盤がある程度出来て
感じることが出来ることなのかなとも思います。

とにかく私もお囃子の音楽を聴いて、肌で覚えていきたいです。
今は自分の脳内を整理して
どうやったら自分が出来るようになるのか試行錯誤ナウです。

お囃子保存会の方に、
「音は出るんですけど、指やリズムやら難しくて・・・」
というと
「指やリズムは分かるけど、音が出ないんだよ!!」と
言われます笑。

みんな、悩みはそれぞれです。

お囃子の衣装も、もうひそかにチェックしてあるけど
買うのは篠笛でお囃子の曲が吹けるようになってからにする!!

来年はもうとちぎ秋まつりの日程が決まっているそうです。

お祭り衣装を着て、篠笛、吹きたい・・・・!

山車の上でまさかのフルート吹いてたら笑ってください。

2件のコメント

  1. こんばんは。
    同じく縁あって泉町でお世話になっている私です。
    フルート始めてから密かに楽しみで思い出してはブログちょいちょい読ませて頂いてます。
    まだまだ未熟ながらこれまでの私なりの笛の覚えかたをお伝えしたいと思いました。

    ~音階と楽譜とか~
     絶対音感ある方が古典調笛の調律をどう感じるのか想像つきませんが、右手を使う音の一部が平均律からかなりズレていて五線譜に馴染まなかったりしますね。打楽器とセットの総譜としては有益なので、楽譜作成ソフトを使って近い音に置き換えて五線譜を作ったりしています。ただし歌詞部分に「指使いの数字」を書くようにしています。この数字が篠笛の楽譜の要と思ってます。
     篠笛は曲のキーに合わせて調子(調性)を使いわける楽器なので、篠笛の教本ではたいてい音名でなく数字表記(≒相対ドレミ)になっていて、平均律のドレミ調や日本十二音階調律の唄用笛を使うとしても、音階(=指づかい)を一二三四五六七1234567①②③④⑤のように表し、調性を無視して指づかいと音の長さだけを表記する数字譜が一般的です。
     私は譜読みは苦手でフルートでは五線譜とじっくりにらめっこしてやっとこ音と指を紐づけられる感じですが、篠笛で曲を覚えるときは音名はまったく意識せず数字(=指使い)を浮かべて練習しています。

    ~指運びの習得とか~
     私の地元では熟練した笛方が絶滅していて「Don’t think! FEEL!」は無理でしたので、まずは公民館に残っていた近隣囃子連の音源CDをもとに数字譜を作りました。
     数字譜を足がかりに下手なりにでも何曲か演奏できるようになると、できることが増えるのが楽しくてyoutubeを駆使して地元以外の地囃子の曲を採譜して吸収するようになり、それを繰り返すうちに大杉囃子でよく使う音と節回しとか指打ちのパターンや使われにくい音がわかってきて、次第にまとまった常套句的フレーズと指運びの引き出しが増えて自然に曲と指使いを覚えるのが早くなっていきました。
     先人の指使いを見て漫然と覚えるだけだったら今の自分のようにはなってないかもしれません。自己満足であっても好奇心と目標と達成感てスキルアップには大事な要素ですね。
     それと運指に慣れてからは曲を覚える時間を優先するようになって数字譜を作らなくなってますが、伝統を残す意味でも譜面にアウトプットするのは重要だなって改めて思います。

    ~余談~
     ”まねぶ”を実践しているつもりでも泉町の地囃子には他所であまり使わない指使いがあってそこだけなかなか手になじみません。
     五段囃子は大杉囃子と違って耳が慣れていないので、音が聴き取れなかったりそもそも押さえ方がわからない音があったりとチャレンジしがいがあります。
     お囃子の笛は地域によって方言的な替え指があったり、調律も微妙に違いがあったり、クセ強で印象に残りまくる演奏の笛方さんがいたり、いろんな意味で懐の深さがあって面白いです。

     伝統をつなぐ1ピースになれるようにお互い自主練がんばりましょう!

    1. Nakajimaさま

      コメントありがとうございます!しかもblogも読んでいて下さるなんて
      めちゃくちゃ嬉しいです♪

      なるほど・・・指使いを意識して、数字を浮かべて練習されているのですね!すごい。

      私のネックは本当に良いのか悪いのか絶対音感なんですよね。
      正確な音にはもちろん聞こえないのですが
      幅がある中で、これは大体「ド」とか
      もう音名で聴こえちゃうんです。

      でも何度か参加させて頂いて、この音の伸ばしで太鼓のこのリズムが来る、とかは
      確かに譜に残してそれを見ないと、感覚だけではズレて行きますよね。
      あとは抑揚というか表現の部分でも
      いつもやっている音楽とは違うので戸惑います。。

      数字を思い浮かべて吹く、やってみます!ありがとうございます。

      Nakajimaさんもフルート吹かれるとのこと。
      私は職業柄、初見は出来ます笑。
      でもこれも慣れて、楽譜を理解していく、
      楽譜を見て全体像をすぐ把握して、
      頭で音を鳴らしていく訓練をして出来ていった感じです。

      多分、お囃子の笛も、ゆっくりお手本吹いてもらって
      それをフルートで吹いてっていうのは音で聞こえるので
      出来る気がします笑。

      何事も試行錯誤&挑戦&繰り返しですよね・・・

      色々な地域のお囃子を探求されているNakajimaさんのコメント、
      非常にありがたいです!
      冬の自主練で、なんとか頑張りたいです!!
      どうぞ宜しくお願い致します。

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