パラダイス

暖かい日が多くなってきましたね!
あっという間に桜が満開になり、近所の桜のトンネルをくぐるのが
最近の楽しみです。

さて、最近練習室で練習していてふと気づいたことを綴ってみます。

みなさんは音楽を聴いたとき、何かを感じるとき、
言葉が浮かぶ方ですか??
それとも別の何かがイメージされますか??

私の場合、音を聴いた時
ほとんどイメージが先に浮かびます。

色だったり、形だったり、情景だったり、匂いだったり。
それを人に伝えるために後から自分が感じたものを
適した言葉を探して話す、という順番です。

言葉ではどうにもキレイにまとめられない感覚もあって
そういう感覚が生まれたときは、何も言えなくなります。
まあ別に無理に伝えなくても良いのだけど、
聞かれてもうまく答えられない感じです。

クラシックをやっているから、歌謡曲とか他のジャンルの
音楽って全然聴かないんですかと言われることもあるんですが
そうではないです。

好きでドライブなんかで聴く曲は、大抵「歌詞」があるので
どうしても音楽のイメージよりも、言葉を先に聴いてしまいます。
なので、言葉のある音楽にはあまり音のイメージを抱きにくいかも・・・

逆に、言葉が先に来るので
ああ、これは恋愛の歌なんだ、旅立ちの歌なんだ、
抽象的な歌詞からは
こういう解釈もできるのかな?と
きっと音を聴くより言葉を聴いて、その言葉の表現を堪能している感じです。

なんでこんなことを書いているかと言うと、

自分の楽譜のメモを見返してみると、

謎の記号や図形が多いんです笑。

今日練習していて、

“スラーの最後のフレーズ→一小節やすみ→また同じ音が続く“

と言う箇所には

こう、手のマークがあって・・・👆
映画のE Tわかりますか?
少年とETがお互いに人差し指を繋げるあのシーン。

あの図が書いてあります笑。

つまり、これって、
一小節の休みは挟むけど
それは決して休みじゃなくって、
ちゃんと前の音と次の音とを繋げる休みなんだよって
ことだと思います。

前の音と次の音は同じ人差し指同士じゃなきゃいけない。
だから、次の音の入りに気をつけて。
飛び出ないように、ちゃんと繋がるように。
ってことだと思います。笑。

自分で書いてあって、
なんだこれは!?と思ったりするけど
私は結構この図からいろんな事を学びました。

これだけの情報を言葉で書いてあったら
その箇所を演奏するのに、言葉を読んじゃって
私は吹けなくなります。

でも逆に、
教える立場になるときは気をつけています。

イメージが溢れちゃって、

ここはナポレオンのあの絵のように勇ましく!

この楽章は印象派の裸婦像みたいに。

最初の音から天使がぴよぴよずっと上に舞っている感じで

空気をずっと纏って・・・とか

生徒さんにイメージが湧きづらいときには
私はこんなイメージなんです、と
伝えることもあります。

ただそれをどうしたら実現できるのか、
技術的にはどうしたら良いのかも
同時に伝えるようにしています。

最初から言葉で、
ここは切れないように、ここはお腹で支えて、
はい、次の音はしっかりタンギングで、

と言うように音楽を作っていくと
果たして出来上がったものが「音楽」なのか私は疑問です。

技巧的には色々クリアしているかもしれない。
でも、あなたがその音楽をやっている意味って!?
私とあなたが同じ曲を演奏しても聴こえ方が違う意味って!?

そんな事を考えて、いつも楽譜から膨大な情報を読んで
感じて、音楽を汲み取っています。

今日はテンポの速い楽章で、
あーなるほど、筋斗雲に乗れるのは、ちゃんと条件の整った孫悟空じゃないと
いけないんだよな。
舵取りさえできないと、音楽の方向が乱れちゃうもんな、と
頭の中でビュンビュン孫悟空が飛んでいました笑。

留学中、師匠が順次進行の速いパッセージのとき、
いきなり
「picture! picture!! picture!!!」
って叫んでレッスンしてくれたけど
当時の自分だったら
「は!?え? 絵!? えー? 絵。。。」
って感じでしたが
今ならその意味がわかります。

私は進化したのか、退化したのか、
さあどちらでしょうか笑。

音楽を紐解いていくのは、本当に楽しい。

イメージか言葉か、
どっちも大事だし
そのバランスも大切だし

いつも練習室でブツブツとパラダイスのような時間を過ごしています。

早く生演奏が普通に聴ける日々が戻って来ますように。

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